今回は革包丁の研ぎ方について解説します。
革包丁買ってみたけれど思っていたよりも切れないと感じたことはないでしょうか?
革包丁はきちんと研ぐことによってはじめて本来の切れ味が出ます。
切れ味の悪いまま使い続けてしまうと、作品の仕上がりに影響が出たりけがをしてしまう可能性もあります。
革包丁の正しい研ぎ方を理解しましょう。
- 革包丁の手入れに必要なもの
- 革包丁の研ぎ方
- 理想の刃の角度
目次
革包丁の手入れに必要なもの
砥石
基本的には#3000番くらいの中砥石と呼ばれるものと#5000番以上の仕上げ砥石のみで大丈夫です。
荒砥石は刃を大きく調整したいときや、かけてしまったときに使用します。
とはいえシャプトンの刃の黒幕は比較的かんたんに研げるので上記の二つを用意しておけば十分です。
革砥石
最後の仕上げに使います。
また、革包丁を使用する前と後に使用することで切れ味を長く保つことができるので、まだ持っていない方は作っておきましょう。
革包丁の研ぎ方
砥石を水につける
砥石は水につけて水分を含ませる必要があります。
砥石によって変わってくるので一概には言えませんが、30分くらいが目安になります。
つけすぎも砥石が柔らかくなりすぎてしまい、消耗が早くなってしまうので気を付けましょう。
先ほどご紹介した刃の黒幕は5分程度着けるだけですぐに研ぎ始めることができるので、すぐ作業したい方はおすすめです。
中砥石でしのぎ面を研ぐ
まずは中砥石を使ってしのぎ面を研いでいきます。
革包丁は片刃の刃物になり、刃の片面にだけ角度がついています。
この角度がついている部分をしのぎ面といいます。
刃を斜めに持ちしのぎ面全体が砥石に当たるように持ちます。
そして革包丁の角度が変わらないように前後に動かして研いでいきます。
刃先にバリが出てきたら研げている証拠です。
指で刃裏から刃先を撫でたときに引っ掛かりを感じたらバリが出ています。
砥石に出てくる黒い削りかすは研ぎやすくしてくれるので途中で流さないようにしましょう。
仕上げ砥石でしのぎ面を研ぐ
番手を上げてまたしのぎ面を研いでいきましょう。
そこまで力をかける必要はないので表面を仕上げるように研ぎましょう。
砥石は一部分だけを使い続けるとその部分だけが削れて行ってしまうので全体を均等に使うようにしましょう。
裏面のバリをとる
しのぎ面を研いだあとは裏側にバリが出てくるのでそれを取る必要があります。
この研ぎをベタ研ぎといいます。
刃の先端部分を砥石に軽く当て、バリが無くなるまで研いでいきます。
革砥で仕上げる
ここまで終わったら、革砥石で仕上げていきます。
研いだ面を仕上げるように表裏5回ずつほど革研に擦り付けましょう。
きちんと研げたかの確認
一通り研ぎ終えたら、きちんと研げているか確認しましょう。
切れ味
端革を使って切れ味を確認しましょう。
ちゃんと研げていると力をかけなくても簡単に切ることができます。
切るときにジッと言う音が出たり力が必要な時は研げていないので、もういちど研ぎなおしましょう。
角度
革包丁の理想の角度は15°から20°と言われています。
角度が鈍いと切れ味が悪く、逆に鋭角にしすぎた場合も刃こぼれしやすくなり、すぐに切れ味が悪くなってしまいます。
角度の確認方法としては専用のゲージを購入するか、自作のゲージを用意するのがおすすめです。
厚紙に理想の角度の切り込みを入れて、そこにあてがって確認します。
まとめ
今回は革包丁の研ぎ方について解説しました。
革包丁はレザークラフトをやるうえで長く付き合っていく道具なので、きちんとメンテナンスをできるようにしましょう。