みなさんは手縫いの革製品がどのように作られているかご存じでしょうか?
今回は革製品ができるまでの工程を一つずつ解説していきたいと思います。
- 革製品の製作方法を知りたい方
- 革製品を購入した方
- レザークラフトをやってみたい方
レザークラフトの手順
革選び
革といってもたくさんの種類の革があります。
何の動物の革か、使う部位、加工法など作りたい製品に合わせて革を選んでいきます。
oarsmoonではエルバマット、アラスカ、昭南多脂ベンズなどをメインで使っています。
どの革も自信を持ってお勧めできる一品です。こちらの記事で紹介しています。
裁断
大きな革から革包丁という刃物を使ってパーツを切り出して行きます。
革の繊維には伸びやすい向きと、伸びにくい向きがあるので、繊維の方向を意識しながら切り出します。
革包丁について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
張り合わせ
ゴムのり等の接着剤を使って革を仮止めしていきます。
一見地味な作業ですが、作品の見栄えに影響する大事な作業だと思っています。
穴あけ
菱ギリや菱目打ちを使って縫い糸を通すための穴を開けていく作業です。
手縫いの革製品の魅力は、縫い目が魅力の一つですが、そのためにはきれいな穴をあけることが重要になってきます。
oarsmoonでは、菱ギリをつかって一目ずつ穴をあけていきます。
縫製
レザークラフトでは糸の両端に針をつけて表と裏交互に針を通して縫っていきます。
この縫い方は手縫いならではのやり方で、ミシンとは違い一か所の糸がすれて千切れてしまったとしても糸がほどけにくくなっています。
革製品は長く使い込むことで魅力が増していくものだと思っています。
そのため丈夫で長持ちする手縫いは革製品に適した縫い方だと思っています。
コバ磨き
コバというのは切り落とした革の端っこと言う意味です。
そのままでは革の繊維がぼそぼそとしているので、水やトコノールなどの仕上げ剤を使って磨くことで、コバを保護します。
きれいなコバを仕上げるには、いい革を使うこと、きれいに張り合わせること、磨き方などさまざまな要因があり、革職人の腕の見せ所でもあります。
あとがき
いかがでしたでしょうか!
ざっくりとしたレザークラフトの手順をご紹介しました。
このほかにも細かく説明しようとしたらいくらページがあっても足りないほどの技術が、一つの革製品に詰められています。
細かい技術もこれから記事にしていきたいと思ってるので、ぜひまた見に来てください。
少しでもレザークラフトに興味をもっていただけたら幸いです。