今回は自分が取り扱っている革を中心に革のメンテナンスについて解説します。
エイジングは革製品の大きな魅力の一つだと思います。
正しくメンテナンスすれば簡単にきれいなエイジングが楽しめますので、ぜひみていってください!
オイルレザー、ヌメ革、ワックスレザーを種類別に説明していきます。
- 新しく財布やカバンを買った方
- 革製品のエイジングを楽しみたい方
- 革製品のメンテナンスについて知りたい方
目次
オイルレザーのメンテナンス(エルバマットなど)
オイルレザーの特徴
オイルレザーは鞣しの段階でしっかりと加脂されているので他の革に比べてメンテナンスの難易度は低いです。
使っているうちに手の脂だけで、自然な光沢と深みのある色合いに変化していきます。
使い始め
基本的に何もする必要はないですが、鞄やよく使う財布などは水に濡れるリスクが高いので防水スプレーをかけておくのがおすすめです。
アメダスはフッ素系の防水スプレーなので革の質感や、透湿性は失われないのでおすすめです。
最初じゃなくても雨が予報される日にスプレーを軽く全体にかける程度で大丈夫です。
ラナパーも防水効果があり、メンテナンスにも使えるのでおすすめです。
ラナパーの特徴と使い方はこちらの記事を参考にしてください!
革が濡れてしまった際の対処法はこちらの記事で詳しく解説しています。
日々のメンテナンス
定期的にブラッシングして乾いた柔らかい布で撫でるように全体を拭いてあげましょう。
汚れが目立ってきた場合は水拭きをするのがおすすめです。
ムラにならないように革全体を水拭きしましょう。
水拭きしたあとはしっかりと乾かして、ラナパーなどで表面を保護してあげましょう。
革にキズができてしまった時
革製品を使っていると爪などで表面にキズがついてしまうことがあります。
オイルレザーはすこしの傷であれば、軽く揉んで表面をなでてあげることで周りのオイルが移動して目立たなくなります。
それでも治らない傷は布を濡らして、満遍なく表面を濡らしてあげましょう。
強く擦ってしまうと痕が残ってしまうので優しく拭くのがポイントです。
そして先ほどと同様にかるく揉んでオイルを移動させます。
革が乾いたらラナパーを塗り込んであげることでだいぶ目立たなくなると思います。
ヌメ革のメンテナンス(昭南多脂ベンズなど)
ヌメ革の特徴
ヌメ革は染色されてない肌色の見た目が特徴です。
エイジングが上手くいけば綺麗な飴色になります。
使い始めとエイジング後の変化が大きい為、エイジングを楽しみたいと言う方にはとてもおすすめの革です。
オアズムーンでは昭南多脂ベンズがあります。(ヌメ革の定義は諸説あり、加脂されているものはヌメ革ではないと言う意見もありますがここではヌメ革と表記させていただきます。)
使い始め
ヌメ革は使い始めが肝心です。
ヌメ革は最初、肌色にちかい色味をしています。
そのため簡単に汚れがついて黒ずんでしまうことがあります。
対策としては、ヌメ革に日光浴をさせることです。
使い始める前に1週間から1ヶ月ほど、日光浴をさせると革の中に含まれる脂が表面にでてきて、コーティングの役割をしてくれます。
このやり方をすると使い始める前に日焼けをしてエイジングが進んでしまうので、様子を見ながら自分のタイミングで使い始めていいと思います。
最低1週間くらいは日光浴させたほうがいいと思います。
早く使いたい方はラナパーを使うのもおすすめです。
蜜蝋が表面をコーティングしてくれるので防水と汚れにくくなるこうかがあります。
ワックスレザーのメンテナンス(アラスカなど)
ワックスレザーの特徴
革の表面をワックスやロウなどでコーティングされた革です。
最初は革の表面にワックスが見えますが使っていくうちに革に浸透していき、革本来の色味が見えてきます。
そこからさらに使い込んでいくと深みのある色合いと、自然な光沢が生まれてきます。
エイジング前とエイジング後で同じ革と思えないほどの変化があり、使っていてとても楽しい革です。
ワックスレザーのメンテナンス
基本的に何もしなくてOKです!
さらに言えば何もしないほうがいいです。
表面についているワックスはとてもはがれやすく、こすったり水がついたりすると簡単になくなってしまいます。
なのできれいなエイジングをめざすには余計なメンテナンスはせず、ただ使ってあげるだけで大丈夫です。
完全にワックスが浸透したら定期的に乾き拭きしてあげると、ほこりがとれて色つやがましていきます。
まとめ
今回は革のメンテナンスについて紹介しました。
意外と簡単なことできれいなエイジングが目指せるので、ぜひ実践してみてください!
いつも使っているお財布に少しメンテナンスをしてあげるだけで、愛着がグッとアップしますよ!