oarsmoonblog
Let’s start leather crafting
レザークラフト

ラナパーの特徴と使い方!革製品買ったらとりあえず持っておこう!

革製品の簡単お手入れ剤として広く知られているラナパーレザートリートメントについて、革職人である僕が詳しく解説していきたいと思います。

ラナパーとは

ドイツで誕生した

ラナパーはドイツ南部の田舎町で作られました。

当時の革用メンテナンス剤は、有機溶剤が使われているものが多く人にやさしいとは言えないものが多かったようです。

そこで人間や環境に害のないメンテナンス製品をめざし開発がすすめられました。

開発を重ねるなかでバイオリンのメンテナンスに蜜蝋が用いられていることをヒントにラナパーは誕生しました。

コンセプト

ラナパーの公式ページにはコンセプトとして「最小の労力で最大の効果を」と謳われています。

その通りでのちほど使い方について説明しますが本当に簡単な手順で、革に欲しい効果がほとんど得ることができます。

こだわって手入れするのも楽しいですが革製品をライトに使っている方々は面倒に思ってしまうこともあると思います。

だからこそ気になったときに簡単にお手入れできるラナパーを「とりあえずもっておく」のがおすすめです!

サイズ展開

ラナパーには三種類のサイズ展開があります

5mlのお試しサイズです。

基本的には自分の持っている革製品がラナパーに適しているか確かめるためのサイズですが、個人的におすすめなのは革製品をプレゼントするときに一緒にあげることです。

100mlの基本サイズになります。

革財布や革鞄は数か月に一度程度でも大丈夫なので、基本的にはこのサイズで十分持つと思います。

一番大きな250mlです。

革靴を毎日履く場合や、レザーのソファ、木製品にも使いたい場合はこのサイズがおすすめです

ラナパーのデメリット

スエードなどの起毛側には使えない

いろいろな素材に使えるラナパーですが、スエード、ヌバックなどの起毛革には使うことができません。

スムースレザーであっても加工方法によっては適さない革があるため、一度目立たない部分で試してから使い始めることをお勧めします。

不安な方はお試し用のサイズをまず購入してみましょう。

塗りたてが少しべたつく

ラナパーは塗りたてにべたつくといわれることがあります。

しかし大体の場合は塗りすぎが原因なことが多いです。

少量を塗り広げてあげれば革に浸透していくので、塗りすぎたと感じた際は柔らかい布で拭きとってあげましょう。

ラナパーのメリット

天然成分でできている

ラナパーは蜜蝋やホホバ油などの高品質な天然素材で作られています。

化粧品として使用できる原料以外は使わないので、小さなお子様がいる方やペットを飼われている方にもお勧めできます。

せっかく天然素材である革製品を使っているのなら、メンテナンス剤も天然のものを使いたいですよね!

簡単お手入れ

コンセプトにある通りラナパーを使ったお手入れはとても簡単です。

スポンジもセットでついてくるので、初めての方でも簡単にお手入れができると思います。

個人的にはラナパーを使う前に軽くブラッシングをして汚れを落としてあげると良いと思います。

革の傷のメンテナンスや、保湿、防水、艶出しなどを、これ一つで行えるのはとても嬉しいですね!

撥水効果

ラナパーには保湿効果以外にも撥水効果があります。

蜜蝋が革の表面をコーティングすることで、少しの水分であればはじいてしまいます

ただ、あくまでも撥水。防水ではないので水分がついた際はなるべく早くふき取ってあげましょう。

いろいろな素材に使える

ラナパーがつかえるのは本革製品だけではありません。

ラナパーが使えるもの
  1. エキゾチックレザー
  2. エナメル
  3. 人工皮革
  4. 木材
  5. 金属

革製品は少ししかもっていないという方でもこれだけの用途があれば、手に取りやすいと思います。

僕は木製のダイニングテーブルにも使っています。

汚れを取って、木目に沿って塗り広げるだけで木の乾燥を防ぎ、自然な艶を与えてくれます。

ラナパーの使い方

step1

ブラッシングやラナパーレザークリーナーなどを使って革製品についている汚れを落とします。

ラナパーレザークリーナーはヌメ革には使用できないので注意が必要です

step2

専用のスポンジを使って革製品全体に薄く塗り広げます

べたつきを感じる際は塗りすぎなので拭きとりましょう。

オイルレザーなどに使用すると革の色がスポンジに移ることがあります。

違う色の革をメンテナンスする際は色移りの心配があるため別の面を使うか、ラナパーの公式ページにスポンジのみでの販売もあります。

ラナパーの基本的な使い方は以上になります。

簡単ですね!!

その他のお手入れ

革製品が濡れてしまった際もラナパーで保湿することができます。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください!

革製品が雨に濡れてしまったときの対処法!NG行為も 今回は革製品を使っていてどうしても避けることができない水シミの対処法を解説します。 大切に育てていた革財布に水シミができちゃった...

まとめ

いかがでしたでしょうか!

天然素材でできていてお手入れも簡単なラナパー、革製品を買ったらとりあえずもっておくのもありだと思います。

ABOUT ME
oarsmoon
副業で革細工職人をしながらブログを書いています。普段は普通の会社員で、そこから抜け出すため日々奮闘中です。ECサイトで500件以上の取引をした経験をもとに、レザークラフトの技術、商品販売のノウハウ、自信の作品の紹介などを発信していきます。