レザークラフトでポリエステル糸の始末をする際に、ライターを使っている方が多いんじゃないでしょうか??
ただ、狭いマチの間で糸の始末をする際にやりにくいと感じたり、ワックスレザーのロウが溶けてしまって商品が台無し・・なんてことはありませんか??
今回はそんな状況を解決できるとっておきのアイテムをご紹介します。
それはカービングヒートペンです!
それでは詳しく説明していきたいと思います。
目次
ヒートペンのメリット
革に影響が出にくい
一番のメリットは革に影響が出にくいということです。
ライターで糸の始末をする際、どうしても火があたってしまうので革の表面に熱が加わってしまいます。
普通のオイルレザーなどなら目立ちにくいですががロウ吹きレザーだとロウが溶けてしまったり、ナチュラルのヌメ革だと焦げて変色してしまうこともあります。
しかしカービングヒートペンは先端が細く、局所的に熱を伝えることができるため糸だけを確実に溶かすことができます。
単三電池一本で動く
カービングヒートペンはコンセントなどは必要ありません!
単三電池一本で動いてくれます!コスパもいいですね。
コードレスなので取り回しがいい点も使いやすいです。
すぐに使える
カービングヒートペンはサイドにあるボタンを押し続けている間、先端が熱せられます。
先端が糸を溶かすことができる温度になるまでにかかる時間はわずか5秒ほどです。
すぐに使うことができるのも嬉しい点です。
カービングヒートペンのデメリット
やけどの危険性がある
先端がとても熱くなるので使用には注意が必要です。
使用後しばらくは熱いままなので絶対に触らないようにしましょう。
ただ専用のキャップがついてくるので使用後すぐにキャップをしてしまえばやけどの心配はありません。
スイッチがはいっているかわかりにくい
先ほども言ったようにサイドのボタンを押している際に先端が温まる仕組みですが、ボタンを押している感覚があまりなく光ったりするわけでもないので、ちゃんと温まっているか見た目で判断できません。
使い続けていると前回と化した糸が若干残っていて、熱せられると煙が出るのでそれで判断できます。
先端を触って確かめるわけにもいかないので、少し改善してほしいポイントですね!
カービングヒートペンを使った糸の始末
縫い糸を5ミリほど残して切る
返し縫をし終えた縫い糸を5ミリほど残して切ります。
長すぎるとやりにくく、短すぎても糸をしっかりと留めれなくなってしまうので適切な長さを覚えられるまで練習しましょう。
ボタンを押してペン先を温める
ボタンを押し続けている間ペン先が熱くなります。
ちょうどペンを持った時親指で押さえれる位置にあるので、普通のペンのように握るのがいいと思います。
ペン先の温度は見た目ではわかりませんが、ペン先に溶けた糸が少しついていると煙が出てきます。
糸を溶かす
ペン先を糸にあてて溶かしていきます。
先端は細くなっているので細かい調整が可能です。
細い分耐久性はあまりなさそうなので革に強く押し付けたりしないようにしましょう。
壊れてしまってもペン先のみで購入することもできます。
溶けた糸を抑えて糸を留める
溶けた糸を親指などで押さえつけて糸を留めます。
熱いのが苦手な方はプラスチックなどつるつるしていて硬いもので押さえつけましょう。
カービングヒートペンの本来の使い方
今回ご紹介したのは糸の始末に使う方法ですが、本来の使い方は別にあります。
何種類か使い方があるので簡単に説明します!
模型製作
プラスチック等の樹脂加工に使うことができます。
プラモデルのダメージ表現や、切断などができます。
ウッドバーニング
ウッドバーニングにも使うことができます。
木の表面を熱して焦がすことで、文字や模様を描くことができます。
ペン先が細く、本体もマジックくらいの細さなので直感的に操作しやすいと思います。
レザーバーニング
ウッドバーニングと同じように革にも使うことができます。
これで革にとても上手な絵を描く方もおられますので、作品の幅が広がりますね!
まとめ
今回はカービングヒートペンシルについてご紹介しました!
必ずしも必要なアイテムではありませんが、ポリエステルの糸を使っている方は使っていただけると確実に作業の質が上がると思いますので、ぜひ試してください!